今年も残りわずかになりましたね。
皆様お忙しくされていると思いますが、お正月はワンちゃんや猫ちゃんの事故が多い時期です。
知らない方がお家に来て興奮してしまったり、お正月でついバタバタして目を離した隙に・・ということがありますので、よく注意しておいてあげてください。
また、お正月だから・・と普段あげない人間の食べ物をあげてしまってその後お腹を壊したり、最悪の場合、中毒になってしまったりする子もいます。
ご家族みなさんで協力して、そういった事故のないように気を付けてくださいね。

さて、今日は第7回の子犬しつけ相談会でした。
これまでと同様に０〜１歳代の子犬ちゃんを対象に、しつけに関わる様々なお話をしていただきました。

今回は参加していただいた子犬ちゃんがみんな2回目以降だったので、普段とは少し趣向を変えて「犬のカーミング・シグナル」についてのお話をしていただきました。
カーミング・シグナルとは簡単に言うとワンちゃんの出している「しぐさのサイン」です。
ワンちゃんを飼っていたら、毎日色々なしぐさをしているのを見ておられると思いますが、意外と意味を勘違いしている方も多いかもしれません。
例えば、ワンちゃんがしっぽを振っている時は嬉しい時というのは皆さんご存知の代表的なサインだと思いますが、意外にもしっぽを振っているのは嬉しい時だけとは限りません。
実はしっぽの振り方によってサインは様々で、中には嬉しがっていると思って手を出すと噛まれてしまうような場合もあります。
ワンちゃんがあくびをしている時は、眠い時だけではなく、緊張していたり怖い思いをしたりして何とか落ち着こうとしている場合があります。
ワンちゃんが飼い主さんの手などを噛んでしまった後にそこをペロペロと舐めてくるとき、それは「噛んじゃってごめんね」ではなく「これで分かったか？」という上から目線のサインである場合があります。
もちろん全てがそうという訳ではありませんが、お家のワンちゃんの行動で思い当たることはないでしょうか？
他にもワンちゃんのしぐさの意味を色々と教えていただきました。
ワンちゃんの出しているサインをしっかり理解してあげることで、ワンちゃんとの関係性がより良いものになっていきますので、今日のお話を思い出して日々の生活に活かされてください。

個別の相談の時間も長めに取っていただいて、前回のアドバイスからどのくらい改善したか、また、新しい問題が出てきていないかをしっかり聞いていただきました。
皆さん毎回熱心に質問されておられます。

次に実践訓練です。
仰向けで抱っこする訓練や、アイコンタクトの訓練などを先生からコツを教わりながら皆さん頑張っておられました。
しつけは毎日の継続が大切ですので、大変なこともあるでしょうがしっかり続けてあげてください。

最後はまた社会化訓練としてみんなで遊びました。
いつも怖がって前に出てこない子が他の子に挨拶できるようになっていたり、お母さんの抱っこで震えていた子が他の飼い主さんに飛び乗ってみたりと、今回はそれぞれの子に大きな進歩が見られて見ているこちらも嬉しくなりました。
この調子で少しずつ他のワンちゃんに慣れていくといいですね。

子犬しつけ相談会は今後も定期的な開催を予定しています。
新たにお家に子犬を迎えられた方はもちろん、２歳くらいまでの若いワンちゃんでしつけについて相談したいことがある方は是非一度ご参加ください。
※参加は予約制になっております。また、ワクチン接種やノミ・ダニ予防など、一定の条件もありますのでまずは当院までお問い合わせください。

しつけは子犬ちゃんが小さい頃から少しずつ、がポイントです！